USCPA(米国公認会計士)試験の出願州はどう選ぶのか?
2015/07/18
USCPA(米国公認会計士)試験はアメリカで統一の試験ですが、出願州を選ぶ必要があり、出願州によって受験資格や手続きが異なるので注意が必要です。
私はイギリスの3年制大学を政治系の学部で卒業していおり、会計関連の単位は取得していませんでした。
ほとんどの州がUSCPA受験資格として求めているのが、①4年制大学(もしくはそれと同等の大学)の卒業、と②一定の会計単位です。
一方で、多くのUSCPAスクールが薦めており日本人にとって受験をしやすいのが、アラスカ州、モンタナ州、バーモント州、ワシントン州、グアムです。それぞれ受験要項が異なりますので、スクールと相談の上で決めるのが望ましいです。
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アラスカ州への出願を決定
いろいろ考えましたが、最終的にアラスカ州に出願することにしました。その理由は3つです。
- イギリスやオーストラリアなど3年制大学卒業の学士も、アメリカや日本の4年制大学卒業の学士と同等と認めてくれることが多い
- 必要とする会計単位は15単位なので、上記の5州の中で一番少なく、追加単位取得の費用が抑えられる
- 将来的にライセンス取得をしたいと思ったときに、ライセンス取得要件の緩いワシントン州への試験合格実績のトランスファーができる
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肩書きとして名刺に書けるグアム出願も魅力的だったが・・・
アラスカ州以外の候補として悩んだのはグアムです。
グアムの場合は、USCPA試験の合格のみで、実務経験無しで、名刺に米国公認会計士と書く事ができるのが魅力です。正確には、”U.S.CPA-Inactive”と書く必要がありますが。
その他の州では、USCPA試験の合格に加えて、実務経験要件を満たした上でライセンスを取得し、初めて米国公認会計士と名乗ることができます。この場合には、名刺には、”U.S.CPA”と書く事ができます。
実務経験要件を満たしてライセンスを取得するのはハードルがかなり高いので、まずはUSCPA試験の合格のみを目指すことにしましたが、グアムの場合は試験の合格と同時に肩書きがつくので魅力を感じました(Inactiveと明示しなければなりませんが)。
最終的にはグアムはやめてアラスカ州に決めましたが、そのときに考えたのは下記の2つです。
- USCPA試験の合格というステータスだけで、英語による会計業務の知識があるとしっかり認知される傾向があるので、中途半端なInactiveな肩書きの重要度は低い。
- グアムは受験に必要な単位が、会計24単位、ビジネス24単位なので、会計15単位のみのアラスカ州と比べて、学歴要件が高い。
ぜひスクール・予備校のスタッフに相談してみましょう。あなたが気づかない視点でのアドバイスをくれるかもしれません。
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